これだけは避けたい!花を贈るときのNGマナー5選【フローリスト解説】

未分類
こんにちは(^o^)花を贈るとき、せっかくの気持ちが“あれ?”と思われてしまうことがあります。

「この花言葉は大丈夫?」「香りがきつくて迷惑じゃないかな…」と悩んだ経験がある人も多いはず。今回は、プロのフローリストとして経験をもとに、花を贈るときにぜひ避けたいNGマナーを5つにまとめてご紹介します。

知っていれば印象がぐっと良くなるポイントなので、次に花を贈る機会があるときはぜひチェックしてみてください。

NG1:本数や数字の縁起を気にしない

花を贈るとき、まず意識しておきたいのが「本数や数字の縁起」です。

特に日本では、4(死)、9(苦)、13(忌み数)などの数字は不吉とされるため、花束の本数に使うのは避けるのがマナーです。相手に悪い印象を与えてしまわないよう、数字の意味にも注意を払いたいところです。

たとえば、お見舞いやお祝いの場面では、「4本」や「9本」の花束は縁起が悪いと感じる人が多く、せっかくの贈り物が逆効果になってしまうことがあります。また、「13」は西洋文化に由来する忌み数で、結婚式などフォーマルな場では避けるのが無難です。

こうした数字にまつわるタブーは、文化的背景に根付いているため、年配の方や目上の方に贈る際には特に配慮が必要です。迷ったときは、「3(ありがとう)」「5(ご縁)」などのポジティブな意味を持つ本数を選ぶのが安心です。

また、花屋さんに相談すれば、シーンに応じた適切な本数や花の組み合わせを提案してくれます。マナーを守ることは相手への思いやりの表れでもあるので、細部にこそ気を配りたいですね。

避けたい/選びやすい本数の目安

  • 避けたい:4本・9本・13本
  • 選びやすい:3本(感謝)・5本(ご縁)・8本(末広がり)・12本(ダズンローズ)など

NG2:香りや花粉への配慮がない

見た目が華やかでも、強すぎる香りや大量の花粉は、相手にとって不快や迷惑になる可能性があります。特に体調が優れない方や、匂いに敏感な方への贈り物では慎重さが求められます。

代表的な香りの強い花には、ユリ、ジャスミン、フリージアなどがあります。これらは香りに高級感がある一方で、空間に充満しやすく、閉鎖的な室内や病室には不向きです。

また、花粉の多い花にも注意が必要です。花粉が衣服に付着したり、アレルギーを引き起こすこともあるため、ユリなどの場合は花粉を取り除いてもらうのが望ましいです。花屋にお願いすれば、花粉の少ない品種や処理済みの花を用意してくれることもあります。

贈り物は相手に心地よく受け取ってもらうことが第一。花選びでは見た目だけでなく、香りと花粉への配慮も忘れずに行いましょう。

控えめで贈りやすい例

  • 無香〜控えめ:ガーベラ、カーネーション、アルストロメリア、トルコキキョウ など
  • 対策:香りが強い花は「本数を控えめ」「花粉取り」などで調整

NG3:仏花を連想させる色・種類をそのまま贈る

色や種類によっては「仏花」を連想させてしまうものもあります。特にフォーマルなシーンや祝い事での花選びでは、避けるべき種類と色があることを知っておきましょう。

菊・百合・椿などは、葬儀や法要によく使われる花として知られています。これらを祝いの場に贈ると、「縁起が悪い」「場違い」と受け取られる恐れがあるため、十分注意が必要です。どうしても使いたい場合は、色味や他の花との組み合わせで全体の印象を調整しましょう。

また、白・青・紫など寒色系の花も、仏事や法要を連想させるため、祝いの場では避けた方が無難です。特に高齢の方や伝統を重んじる相手には、こうした配慮が欠かせません。

華やかさや温かみを感じさせるピンク、オレンジ、黄色などの明るい色調を選ぶことで、ポジティブな印象を与えることができます。

上手に使うコツ

  • 菊・百合・椿は「色味を明るく」「他花とミックス」「ラッピングで華やかさUP」
  • 寒色系は差し色としてごく少量に留めると◎

NG4:メッセージの忌み言葉や花言葉の落とし穴

花と一緒に添えるメッセージは、贈る側の想いを伝える大切な要素です。ただし、知らずに「忌み言葉」やネガティブな表現を使ってしまうと、相手に不快感を与えかねません。とくに開店祝いや結婚祝いなどの慶事では、言葉の選び方に細心の注意が必要です。

代表的な忌み言葉には、「倒れる」「壊れる」「枯れる」「終わる」「失う」「落ちる」などがあります。これらは縁起が悪いとされる表現で、前向きな場にふさわしくありません。たとえば、「ますますのご繁栄をお祈りします」といった肯定的な表現に言い換えると好印象です。

また、花自体に込められた花言葉にも注意が必要です。たとえば、黄色いバラの花言葉には「友情」だけでなく「嫉妬」、マリーゴールドには「悲しみ」「絶望」といった意味も含まれています。ポジティブな意味だけでなくネガティブな解釈がある花は、贈る相手や場面を選ぶ必要があります

安心な文例の例

  • 開店祝い:ますますのご繁栄をお祈りします。
  • 結婚祝い:末永くお幸せに。お二人の新しい門出を心から祝福します。
  • 昇進祝い:さらなるご活躍をお祈りしております。

NG5:サイズ・ボリュームが相手の負担になる

贈り物としての花は、見た目のインパクトも大切ですが、それ以上に重要なのが「受け取る側の負担にならないこと」です。花のサイズや重さを考慮しないで贈ると、相手に物理的・心理的な負担をかけてしまうことがあります。

たとえば、大きすぎるスタンド花や花束は、置き場所に困る処分に手間がかかるなどの理由から、相手の負担になるケースも少なくありません。特に、飲食店やサロンの開店祝いでは、店内スペースを圧迫することもあるため要注意です。

また、公共交通機関での持ち帰りを想定する必要がある場合、大きくて重い花束やアレンジメントは移動が困難になってしまいます。贈る相手の環境や交通手段を事前に考慮することが大切です。

最近では、ミニブーケや卓上サイズのアレンジメントなど、手軽で飾りやすいフラワーギフトも人気です。そういった選択肢をうまく活用することで、気配りが伝わる贈り物になります。相手の「使いやすさ」や「生活動線」にまで配慮できると、花贈りの印象はぐっと良くなるでしょう。

サイズ選びの目安

  • 職場やお店:卓上アレンジ(直径20〜25cm)程度が◎
  • 自宅へ手渡し:持ち帰りやすいブーケ(長さ30〜40cm)
  • 遠方配送:箱サイズに収まるミニ〜中サイズで

まとめ:相手目線の“ひと工夫”が一番のマナー

  • 本数・数字の縁起に注意(4・9・13は避ける/3・5・12などは◎)
  • 香り・花粉の配慮(病室や密閉空間では控えめに)
  • 仏花連想の色・種類は工夫して使う(明るい色やミックスで)
  • メッセージは忌み言葉を避け、前向きな表現に
  • 相手の生活動線を考えたサイズにする

迷ったら、フローリストに相談をしてくださいね。相手やシーンに合わせて、最適な本数・色・サイズ・メッセージまで含めてご提案できますよ。\(^o^)/

コメント

タイトルとURLをコピーしました