夏本番になると、「せっかく買ったお花が、すぐにしおれてしまう」というお声をよくいただきます。強い日差しと暑さは、お花にとっていちばん過酷な季節。でも、ちょっとしたコツで、真夏でも切り花の持ちは見違えるほど良くなります。
八代市の花屋「フローリスト・つつみ」が、毎日たくさんのお花に触れている経験から、暑い夏にお花を長く楽しむためのコツを、本音でお伝えします。お盆のお供え花のお手入れにも、そのまま使える内容です。
なぜ夏は切り花が長持ちしにくいの?
夏に切り花が傷みやすいのには、はっきりした理由があります。
- 気温が高い…花瓶の水の中で雑菌が一気に増えやすく、水が濁って茎が傷みます
- 水の温度が上がる…ぬるくなった水は傷みやすく、お花も水を吸い上げにくくなります
- 水が腐りやすい…これがいちばんの原因。水が汚れると、茎が水を吸い上げられなくなります
つまり、夏のお花を長持ちさせるカギは「水をいかに清潔に保つか」。ここを押さえるだけで、ぐっと変わります。
真夏でも切り花を長持ちさせる5つのコツ
コツ1|水は毎日替える

涼しい季節なら2〜3日に1回でも大丈夫ですが、夏の間は毎日、花瓶の水を替えてあげてください。水を替えるときに、花瓶の内側もぬめりがないよう軽く洗うと、雑菌の繁殖を抑えられます。「水がにごってきたな」と思ったら、それは替えどきのサインです。
コツ2|水替えのたびに「水切り」をする

水を替えるときに、茎の先を1〜2cmカットしてあげましょう。これを「水切り」といいます。よく切れるハサミやナイフで斜めに切ると、水を吸い上げる面が広くなって長持ちします。さらに、水を張ったボウルの中で茎を切る(水中で切る)と、切り口に空気が入らず、より水を吸い上げやすくなります。茎の切り口は時間が経つと詰まってくるので、切り直すことで水の通り道がよみがえります。
コツ3|水の中に葉を入れない

意外と見落としがちなのがこれ。水につかる部分に葉が残っていると、その葉から雑菌が一気に増えます。花瓶の水位より下の葉は、思いきって取り除いてください。見た目もすっきりして、水も汚れにくくなります。気温の高い夏は特に効果が大きいコツです。
コツ4|置き場所は「涼しく・直射日光を避けて」

夏は、置き場所がなにより大切です。
- 直射日光が当たる窓辺は避ける…花が早く弱ります
- エアコンの風が直接当たる場所も避ける…乾燥でしおれやすくなります
- 風通しのよい、涼しい場所がベスト
玄関やリビングの、直射日光の当たらない涼しい一角がおすすめです。エアコンの効いた部屋は花にとっても快適ですが、風が直接当たらない位置に置いてあげてください。置き場所ひとつで、日持ちは本当に変わります。
コツ5|延命剤(切り花栄養剤)を活用する

お花を買ったときについてくる小さな袋の「延命剤」、捨てていませんか?あれは水を清潔に保ち、お花に栄養を与えてくれる頼もしい味方です。水が傷みやすい夏こそ、ぜひ使ってください。
もし手元にない場合は、こまめな水替え+水切りでも十分効果があります。(家庭での代用として砂糖や漂白剤を使う方法も知られていますが、量を誤ると逆効果になりやすいので、まずは市販の延命剤がおすすめです。)延命剤はお持ちでなければ、当店でもお渡しできますのでお気軽にどうぞ。
正しい水替えの手順(3ステップ)
「水替え」と一口にいっても、ひと手間で持ちが変わります。夏はこの基本をていねいに。
- 古い水を捨て、花瓶を軽く洗う…内側のぬめりを洗い流すのが大事。雑菌のリセットです。
- 茎の先を1〜2cm切り戻す(水切り)…斜めに、できれば水の中で。吸い上げる力がよみがえります。
- きれいな水+延命剤を入れて戻す…水位の下に葉が入らないように。
慣れれば1分ほど。これを毎日くり返すだけで、真夏でも見違えるほど長持ちします。
夏のお花、やりがちなNG3つ

よかれと思ってやっていることが、夏だと逆効果になることもあります。
- NG1|水を入れすぎる…多くの切り花は花瓶の3分の1〜半分くらいの浅めの水でOK。水が多いほど茎が浸かる面積が増え、蒸れて傷みやすくなります(※アジサイなど一部は深水が向きます)。
- NG2|花びらに霧吹きをしすぎる…かけすぎると花びらが傷んだり、カビの原因になります。霧吹きは乾きやすい花にピンポイントで。
- NG3|締め切った暑い部屋に置きっぱなし…閉め切った夏の室内は想像以上の高温になります。外出時はなるべく涼しい場所へ移してあげてください。
夏に強い花・傷みやすい花
同じ切り花でも、暑い時期の「持ちのよさ」には花ごとの傾向があります。贈り物やご自宅用に選ぶときの参考にしてください。
| 夏でも比較的丈夫(持ちやすい) | 傷みやすい(こまめなケアを) |
|---|---|
| ヒマワリ/トルコキキョウ/ケイトウ/アンスリウム/ピンポンマム(菊)/スターチス/観葉グリーン類 | バラ/ガーベラ(茎が腐りやすい)/スイートピー/デルフィニウム/シャクヤク など |
※あくまで一般的な傾向です。傷みやすいお花でも、上の5つのコツでぐっと長持ちします。菊やピンポンマムが丈夫なのは、お盆のお供え花に菊が選ばれてきた理由のひとつでもあるんですよ。
夏の主役・ヒマワリを長く楽しむコツ
夏といえばヒマワリ。丈夫で夏向きのお花ですが、コツを押さえるとさらに長く楽しめます。
- 水は浅め(花瓶の3分の1ほど)にして、毎日替える…太い茎が長く水に浸かると傷みやすいためです
- 水替えのたびに水切りをして、水につかる葉は取り除く…ヒマワリは葉から水分がどんどん逃げるので、葉を減らすと花に水が回ります
- 首がうなだれてきたら、新聞紙で花をまっすぐ包んで水切りし、数時間水に浸けると、シャキッと復活することがあります
元気に咲く姿が魅力のヒマワリ。お部屋に1本あるだけで、夏らしさがぐっと増します。
よくある質問(夏のお花のお手入れ)
Q. 水は本当に毎日替えないとダメ?
夏は毎日が理想です。難しい日は、水切りと延命剤を併用すれば持ちが変わります。
Q. 延命剤の袋を捨ててしまいました…
当店でお渡しできますので、お気軽にお声がけください。
Q. エアコンの効いた部屋は花にいい?
涼しさはお花にも◎。ただし風が直接当たると乾燥でしおれやすいので、風の通り道を外して置いてください。
Q. お盆のお供え花を長持ちさせるには?
この記事の5つのコツがそのまま使えます。菊やピンポンマムは夏でも丈夫なお花です。お供え花の選び方やマナーはお盆のお供え花の記事で詳しく解説しています。
まとめ|暑い夏こそ、お花のある暮らしを
夏のお花を長持ちさせるコツは、つきつめると「水を清潔に保つ」この一点です。
- 水は毎日替える
- 水替えのたびに水切り(できれば水中で)
- 水の中の葉は取り除く
- 直射日光とエアコンの風を避けて、涼しい場所に置く
- 延命剤を使う
暑さで疲れやすい季節こそ、お部屋にお花が一輪あるだけで気持ちが明るくなります。八代市のフローリスト・つつみでは、夏に強い季節のお花を取りそろえてお待ちしています。お花の選び方やお手入れのご相談も、いつでもお気軽にどうぞ。
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