こんにちは、リカです!花屋歴20年、毎年たくさんの花嫁さんのウェディングブーケを作らせていただいています。
ウェディングブーケは、花嫁さんが一生に一度(あるいは何度でも!)の大切な日に手に持つお花です。「どんな形にすればいいの?」「ドレスに合う花って何?」「価格はどのくらい?」と悩まれる方がとても多いので、この記事で花屋の視点からしっかり解説します。
ブーケって形によってこんなに印象が変わるの!?と驚かれる花嫁さんがたくさんいらっしゃいます。ぜひこの記事を読んで、理想のブーケのイメージを固めてみてください。
ウェディングブーケとは?
ウェディングブーケとは、結婚式・披露宴・フォトウェディングなどで花嫁が手に持つ花束のことです。古くは「魔除け」「花嫁を邪悪なものから守る」ためにハーブや花を束ねたことが起源とされており、現代では挙式・披露宴を彩る大切な装いの一部となっています。
ブーケはドレスと同様、花嫁さんのトータルコーディネートに大きく影響するアイテムです。形・花材・色・サイズのバランスをしっかり考えて選ぶことで、より一体感のある美しい花嫁スタイルを作ることができます。
また、結婚式でブーケトスが行われることも多く、ゲストへの感謝の気持ちとともに、次に幸せになる人への贈り物としての意味もあります。
ウェディングブーケの形(種類)4選
ブーケの形(シルエット)は大きく4種類に分けられます。それぞれの特徴とどんな花嫁さんに向いているかをご紹介します。
①ラウンドブーケ
丸く半球状にまとめられた、最もスタンダードで人気の高いブーケです。コンパクトにまとまった形が、どんな体型の花嫁さんにも似合いやすく、正面・横・後ろ姿どこから見ても美しいシルエットが特徴です。
こんな方におすすめ:初めてウェディングブーケを選ぶ方・王道の可愛らしさを求める方・Aラインやプリンセスラインのドレスに合わせたい方
ドレスとの相性:Aラインやプリンセスラインなどのドレスにベストマッチ。上品でバランスの取れたスタイルに仕上がります。バラ・ガーベラ・ラナンキュラスなど、丸みのある花材が使いやすいです。
②キャスケードブーケ
滝(カスケード)が流れ落ちるように、下へ向かって花が長くトレーンするブーケです。クラシカルで豪華な印象があり、大聖堂ウェディングや格式あるチャペルでの挙式でひときわ映えます。
こんな方におすすめ:背が高くスタイルが良い方・ドラマチックでゴージャスな雰囲気が好きな方・ロングトレーンのドレスに合わせたい方
ドレスとの相性:プリンセスラインやAライン、またはロングトレーンのドレスとよく合います。カサブランカ・カラー・デンファレなど、縦ラインが出しやすい花材が向いています。比較的重さがあるため、当日しっかり持てるか確認しておくと良いでしょう。
③クラッチブーケ
花の茎部分を束ねてそのまま持つ、シンプルでナチュラルなスタイルのブーケです。ホルダーを使わず、茎が見えているのが特徴で、近年のナチュラルウェディング・ガーデンウェディングのトレンドと相性抜群です。
こんな方におすすめ:ナチュラル・ボタニカルなウェディングスタイルが好きな方・スレンダーラインやマーメイドラインのドレスに合わせたい方・シンプルでおしゃれな雰囲気にしたい方
ドレスとの相性:スレンダーラインやマーメイドラインのタイトなドレスにとても合います。茎を麻紐やリボンで束ねるスタイルも人気で、ワイルドフラワーや葉物、グリーンを多めに入れたナチュラルなアレンジが映えます。
④ティアドロップブーケ
涙(ティアドロップ)の形に似た、下に向かって緩やかに細くなる楕円形のブーケです。キャスケードよりもコンパクトで軽やかな印象があり、優しい雰囲気の花嫁さんに人気です。
こんな方におすすめ:キャスケードほど長くはしたくないけれど縦のラインが欲しい方・小柄で可憐な雰囲気の方・Aラインやエンパイアラインのドレスに合わせたい方
ドレスとの相性:Aラインやエンパイアラインのドレスによく合います。ラナンキュラス・スイートピー・バラなど、ふんわりした花材と組み合わせるとエレガントに仕上がります。
ラウンド:Aライン・プリンセスライン → 王道・可愛い系
キャスケード:ロングトレーン・プリンセス → ゴージャス・ドラマチック系
クラッチ:マーメイド・スレンダー → ナチュラル・おしゃれ系
ティアドロップ:Aライン・エンパイア → エレガント・可憐系
ウェディングブーケにおすすめの花5選
ブーケに使われる花には無数の選択肢がありますが、特に人気の高い花をご紹介します。
①バラ
ウェディングブーケの花材として最も人気が高く、定番中の定番です。一輪でも豪華な存在感があり、ラウンド・キャスケード・クラッチどの形にも使いやすいです。白いバラは「純潔」「新たな出発」を象徴し、ウェディングシーンにぴったり。ピンクは「可憐な愛」、赤は「情熱」と色によって意味が異なります。品種も多く、大輪・中輪・小花とサイズも選べるので、イメージに合わせて選びやすいです。
②スイートピー
薄い花びらがフリルのように重なる、繊細でロマンティックな花です。白・ピンク・紫・パープルなどパステルカラーが揃い、ブーケをふんわりと柔らかい雰囲気にしてくれます。花言葉は「門出」「優しい思い出」で、結婚式のシーンにぴったりです。春先(3〜5月)が旬なので、春挙式の花嫁さんには特におすすめです。
③カスミソウ
白い小花がふわふわと広がる、ブーケのサブ花材として絶大な人気を誇ります。他の花の隙間を埋めてボリューム感を出すのに使われることが多いですが、カスミソウだけで作ったブーケも可憐で人気があります。花言葉は「幸福」「清らかな心」「無邪気」。一年を通じて手に入りやすく価格も安定しているため、コストパフォーマンスの良い花材です。
④ラナンキュラス
幾重にも重なった薄い花びらがバラよりもさらに繊細な印象を与える、ウェディングで注目度急上昇中の花です。白・クリーム・ピンク・オレンジとやわらかい色調が揃い、ラウンドブーケやティアドロップブーケにしたときに存在感を発揮します。旬は3〜5月ですので、春挙式を予定している方は要チェックです。
⑤トルコキキョウ
バラに似た花びらが美しく、白・ピンク・紫・グリーンと幅広いカラー展開があります。花持ちが非常によく、当日のブーケが萎れにくいのが嬉しいポイントです。夏〜秋の挙式でバラと組み合わせると、コストを抑えながら豪華に見えるアレンジができます。
私がブーケを作るとき、一番大切にしているのは「持ったときの花嫁さんの笑顔」です。形や花材の知識よりも、花嫁さんが「これが好き!」と思えるものが一番素敵なブーケだと思っています。
ウェディングブーケの色の選び方
ブーケの色は、ドレスの色・テーマカラー・花嫁さんの好みに合わせて選びます。代表的な色の組み合わせとイメージをご紹介します。
白・クリームホワイト系
白ドレスとの相性が抜群で、清楚でクラシカルな印象になります。バラ・カスミソウ・ユリ・トルコキキョウの白を組み合わせると統一感がある上品なブーケになります。「ザ・ブライダル」な王道スタイルを求める方に人気です。
ピンク系
フェミニンで可愛らしい雰囲気になります。淡いピンクから濃いショッキングピンクまで、グラデーションを使ったアレンジも人気です。白いドレスに合わせると花が引き立ち、カラードレス(白やアイボリー)にも合わせやすいです。
パープル・ラベンダー系
神秘的でエレガントな印象になります。スイートピー・ラベンダー・ラナンキュラスのパープル系を組み合わせると、幻想的で個性的なブーケになります。白ドレスよりもカラードレス(淡いラベンダーやグレー)との相性が特に良いです。
カラフル・混色
ガーデンパーティーやナチュラルウェディングにぴったりです。複数の色を組み合わせたカラフルなブーケは、クラッチスタイルや野原に咲くようなワイルドフラワーと合わせるととてもおしゃれです。
グリーン・ボタニカル系
葉物やグリーン系の花をメインにしたブーケで、近年のトレンドです。ユーカリ・アイビー・フェルン(シダ)などを使うと、ナチュラルでおしゃれな雰囲気になります。白い花と合わせると清潔感が増し、洗練された印象になります。
和装ウェディングのブーケ選び
白無垢や色打掛などの和装の場合、洋花のブーケを持つのが最近のトレンドです。小ぶりなラウンドブーケや、茎を細く束ねたクラッチスタイルが和装と相性よく合います。
色合いは、和装のカラーに合わせた落ち着いたトーン(白・クリーム・淡いピンク・赤)がまとまりやすいです。また、白無垢であれば白一色のシンプルなブーケが映え、色打掛であれば打掛の差し色に合わせた花を選ぶとコーディネートが決まります。
ウェディングブーケの価格相場
ウェディングブーケの価格は、依頼先・花材・サイズによって大きく異なります。目安としてご参照ください。
式場提携の花屋:2万〜4万円が相場(式場との連携がスムーズ)
外部の花屋(持ち込み):1.5万〜5万円(持ち込み料が別途かかる場合あり)
オンラインショップ:1万〜2.5万円(実物確認できないリスクに注意)
生花のみ・シンプル:1〜2万円程度〜
豪華なキャスケード等:5万〜10万円程度になることも
価格の幅が大きいのは、使う花材の種類・本数・ブーケのサイズによって変わるためです。バラ1本でも数百円〜数千円の違いがあり、高級品種を多用すると一気に価格が上がります。予算を伝えてから相談すると、その範囲でできる最大限のブーケを提案してもらいやすくなります。
花屋に依頼するときのポイント
外部の花屋に直接ブーケを依頼する場合、いくつかのポイントを押さえておくとスムーズです。
①式場への持ち込みが可能か確認する
式場によっては、持ち込みブーケに対して「持ち込み料」が発生したり、そもそも持ち込み不可の場合があります。まず式場に確認してから花屋に相談することをおすすめします。
②できるだけ早めに相談する
ウェディングブーケは当日の数日前に仕上げるため、仕入れ・制作に準備が必要です。式の2〜3ヶ月前には花屋に相談を始めると余裕を持って進められます。特に希望の花材が季節外れの場合は、事前確認が必須です。
③イメージ写真を持参・送付する
「こんな雰囲気にしたい」というイメージ写真(InstagramやPinterestから保存したものでOK)を見せていただけると、花屋もぐっと提案しやすくなります。言葉だけより、視覚的なイメージがあると一番伝わります。
④ドレスの写真か生地サンプルを持参する
ブーケはドレスと一体で見られるため、ドレスの色や質感、シルエットを花屋が確認できると、よりマッチしたブーケが作れます。ドレスのシルエットやカラーを伝えるだけでも大きく違います。
⑤予算をはっきり伝える
「予算は○○円で」と最初に伝えると、その範囲内で最善のご提案ができます。遠慮なく伝えていただくのが双方にとってスムーズです。
「こんなお願いして大丈夫かな…」って気を使わないでください!花屋は花嫁さんの一番大切な日のために全力を尽くしたいんです。どんな些細なこともお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 生花ブーケはいつ受け取りに行けばいいですか?
A. 一般的には挙式の前日〜当日の朝にお受け取りいただきます。長時間持ち歩くと花が萎れてしまうため、式場への配送をお願いすることも可能です。花屋によって対応が異なりますので、事前にご確認ください。
Q. ブーケの花を保存・プレザーブドにしてもらえますか?
A. 式が終わった後、ブーケの花をプリザーブドフラワーや押し花にして保存する加工サービスを提供している業者があります。思い出の品として手元に残したい方にはおすすめです。花屋に相談するか、専門の加工業者をお探しください。
Q. アレルギーがある場合、避けるべき花はありますか?
A. 花粉が多い花(ユリ・ヒマワリ等)はアレルギーが出やすい場合があります。バラ・カスミソウ・プリザーブドフラワーは花粉が少ないため選ばれることが多いです。アレルギーがある場合は、必ず事前に花屋にご相談ください。
Q. ブートニアとは何ですか?
A. ブートニアとは、花婿(新郎)がスーツの左胸ポケットに挿す小さなお花のことです。花嫁のブーケと同じ花材や色を使うと、二人のコーディネートに統一感が生まれます。費用は3,000〜8,000円程度が一般的です。
・ブーケの形は「ラウンド・キャスケード・クラッチ・ティアドロップ」の4種類
・ドレスのシルエットに合わせて形を選ぶとバランスが良い
・人気の花材はバラ・スイートピー・カスミソウ・ラナンキュラス・トルコキキョウ
・価格相場は1.5万〜5万円(花材・サイズ・依頼先による)
・早めに相談・イメージ写真持参・予算提示が花屋への依頼のコツ
フローリスト・つつみでは、ウェディングブーケのご相談を承っています。「こんな式にしたい」「ドレスはこんな感じ」というところからお話を聞かせていただき、一緒に理想のブーケを作りましょう。熊本県八代市近郊の花嫁さん、ぜひお気軽にご連絡ください。

